第一幕

舞台は16世紀、北イタリアのマントヴァ公国。

マントヴァ公爵の城で華やかな夜会が繰り広げられている。

放蕩者の公爵が自らの女性観を述べ、「操はこころの暴君」という一節を口にするアリア(独唱)で幕が開く。

♪アリア (マントヴァ公爵)
「あれか、これか」

場面は変わり、袋小路の一角。みすぼらしいリゴレットの家がある。

教会以外は絶対に外に出ないようにとリゴレットに言い聞かせられたジルダは、お付きのジョバンナに自分の恋のときめきを訴える。

♪デュエット (ジルダ・ジョバンナ)
「ジョバンナ、わたしこわいの・・・」

そんな中、リゴレットがいなくなるや姿を現したマントヴァ公爵は、身分と名を偽って学生「グアルティエール・マルデ」としてジルダに迫ってゆく。

公爵の言葉を信じて気持ちが昂ぶるジルダは、外の物音に慌てて彼を逃がした後、有名なアリアを歌って恋する喜びを呟く。

♪アリア (ジルダ)
「慕わしきお恩名よ」

ジルダをリゴレットの娼婦だと思い込んだ廷臣たちがジルダを公爵の元へと誘拐し、第一幕は幕となる。

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