第三幕

ミンチオ河の右岸。マントヴァ公国の対岸にある居酒屋の前でリゴレットとジルダが中の様子を窺っている。

♪デュエット (リゴレット・ジルダ)
「あの男が好きなのか・・・」

そこにマントヴァ公爵が現れ、居酒屋の主人スパラフチーレに「おまえの妹と酒を寄越せ」と注文し、上機嫌で名曲「女心の歌」を歌う。

♪アリア (マントヴァ公爵)
「女心の歌」

妹マッダレーナが出てきた隙に、リゴレットからマントヴァ殺害を依頼されたスパラフチーレは、外にいるリゴレットと殺害の手筈を打ち合わせる。

続いて、マッダレーナを口説くマントヴァ公爵と、口説かれながらも軽くあしらうマッダレーナ、不実な男に苦しむジルダ、復讐心を燃え上がらせるリゴレットの四人で傑作のカルテット(四重唱)となる。

♪カルテット (リゴレット・マントヴァ公爵・ジルダ・マッダレーナ)
「いつのことだったかはっきりと思いだす」

公爵に口説かれて美丈夫ぶりにすっかりよろめいてしまったマッダレーナは「公爵の代わりに他の人を殺せばいい」と兄スパラフチーレをそそのかし、二人のやり取りに聞き耳を立てるジルダも加わって凄絶なトリオ(三重唱)が始まる。

♪トリオ (ジルダ・マッダレーナ・スパルフチーレ)
「かわいそうな若い人」

公爵の身代わりになることを決意したジルダ。

落雷の中で居酒屋の扉を叩き、殺し屋たちの元に飛び込んでゆく・・・・・。

(終演)

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